この記事のポイント

  • 本命星は生まれ「年」、月命星は生まれ「月」からわかる、九星気学の2本柱です。
  • 九星気学では1年の境目が1月1日ではなく「立春(2月4日ごろ)」にあるため、1〜2月生まれの人は前年の星になることがあります。
  • 本命星は「生まれ年の数字を1桁になるまで足して、11から引く」だけで自分で計算できます。
  • 月命星は本命星のグループごとに決まった数字を引いて出す、もう一段階込み入った計算です。
  • 早見表サイトによって結果が微妙に違うことがあり、その理由と対処法も紹介します。

「自分の九星、いくつだったっけ?」——占いアプリの相性診断や、雑誌の今月の運勢欄で本命星を聞かれて、答えられずに検索窓を開いた。そんな経験、ありませんか?

九星気学は、生年月日から自分の性格や運気の傾向を読み解く、日本でとても馴染み深い占術です。星占いの太陽星座のように「これさえ知っておけば会話に困らない」存在なのに、いざ自分で調べようとすると「年で足すの?月で足すの?」「立春って何?」と、思ったより手順が多くて戸惑う人が少なくありません。

この記事では、九星気学の土台になる「本命星」と「月命星」を、電卓ひとつで自分で出せるところまで、順を追って整理していきます。特につまずきやすい立春前後の生まれの扱いと、早見表によって結果が違って見えるときの考え方まで、検索してもなかなか一箇所にまとまっていない部分までカバーしますね。

生年月日から浮かび上がる、本命星と月命星の対の光

本命星とは?九星気学の土台になる星

9つの星がめぐる、九星気学の基本構造 9つの星がめぐる、九星気学の基本構造

本命星とは、生まれた年によって決まる、九星気学における最も基本的な星のことです。一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星の9種類があり、性格の土台や人前での振る舞い、社会人としての基本的な運気の流れを表すとされています。

星占いでいう「太陽星座」に近いイメージだと思うと、つかみやすいかもしれません。占いコンテンツや雑誌の「今週の運勢」欄でも、たいていはこの本命星を基準に書かれています。

面白いのは、本命星が9年周期でぐるりと巡る点です。例えば1990年生まれと1999年生まれは、どちらも一白水星。9年ごとに同じ星の人が現れる、というわけですね。この周期性のおかげで、計算方法自体はとてもシンプルにできています。

本命星の調べ方|生まれ年から自分で計算してみよう

生まれ年から本命星を導く4ステップ 図1: 生まれ年から本命星を導く4ステップ

本命星は「生まれ年の4桁を1桁になるまで足し、その数字を11から引く」ことで求められます。計算した結果が10になった場合だけ、そこからさらに9を引いてください。

具体的にやってみましょう。

  1. 生まれ年の数字をすべて足す(例:2020年なら 2+0+2+0=4)
  2. 合計が2桁以上になったら、1桁になるまでさらに桁を足す
  3. 「11-その数字」を計算する
  4. 結果が10なら、そこから9を引いて1にする(結果が0以下になることはありません)

2020年生まれなら 11-4=7 で「七赤金星」。1999年生まれのように合計が28→10→1と2段階で1桁になるケースもありますが、最終的に「11-1=10」となるので9を引いて「一白水星」です。

自分で計算するのが面倒なときのために、1985〜2010年生まれの本命星を早見表にまとめました。

生まれ年本命星生まれ年本命星
1985年六白金星1998年二黒土星
1986年五黄土星1999年一白水星
1987年四緑木星2000年九紫火星
1988年三碧木星2001年八白土星
1989年二黒土星2002年七赤金星
1990年一白水星2003年六白金星
1991年九紫火星2004年五黄土星
1992年八白土星2005年四緑木星
1993年七赤金星2006年三碧木星
1994年六白金星2007年二黒土星
1995年五黄土星2008年一白水星
1996年四緑木星2009年九紫火星
1997年三碧木星2010年八白土星

ただしこの表、実はそのまま鵜呑みにできない生まれ月があるんです。次の章で説明しますね。

立春をまたぐ人は要注意|1月・2月生まれの本命星の考え方

立春を境に前年と当年の星が切り替わる図 図2: 立春を境に前年と当年の星が切り替わる図

九星気学では1年の境目を1月1日ではなく「立春(例年2月4日ごろ)」に置くため、1月1日から立春前日までに生まれた人は、生まれた年ではなく前年の星が本命星になります。

これ、初めて知ると結構びっくりしますよね。西暦のカレンダー感覚だと「1月生まれは今年の人」と思い込みがちですが、九星気学の1年は立春スタート。だから1〜2月生まれの人は、上の早見表をそのまま使うと星がひとつずれてしまう可能性があります。

例えば1989年2月3日生まれの人は前年(1988年)の星である三碧木星、1989年2月4日生まれの人は当年の星である二黒土星になる、というのが典型的な例です。たった1日違うだけで星が変わってしまうので、1月1日〜2月5日あたりに生まれた方は、生まれた年ではなく「立春の日付」を基準に前年・当年どちらかを慎重に判断してください。

さらに厄介なのが、立春の正確な日時は年によって少しずつ動くという点です。2月3日〜5日生まれの方は、その年の立春が何月何日何時だったかまで確認しないと、正確な本命星が出せないケースがあります。ここだけは早見表の年だけでなく、万年暦や自動計算ツールで生まれた「日」まで入力して確認するのがおすすめです。

月命星とは?本命星との違いと役割

外側の顔と内側の気質、二重に輝く星の重なり 外側の顔と内側の気質、二重に輝く星の重なり

月命星とは、生まれた月によって決まる星のことで、幼少期から思春期にかけての気質や、感情面での反応の仕方を表すとされています。

本命星が「社会に見せる基本の顔」だとすると、月命星は「もっと内側にある、素の気質」に近いイメージです。占いの解説では、生まれてからしばらくは月命星の影響が強く、成長とともに本命星の影響力が増していき、20歳前後で両者の影響がほぼ拮抗すると説明されることが多いです。つまり、大人になった今の自分を見るときも、月命星は決して「子どもの頃だけの星」ではなく、性格の奥にある土台として効いてくるということですね。

本命星だけを見て「なんだか自分らしくない性格が書いてある」と感じたことがある人は、月命星まで合わせて見ることで、しっくりくる部分が見つかるかもしれません。

月命星の出し方|生まれ月から計算する方法

本命星の3グループと引き算の数字の対応図 図3: 本命星の3グループと引き算の数字の対応図

月命星は、本命星のグループ(一白・四緑・七赤/二黒・五黄・八白/三碧・六白・九紫の3グループ)ごとに決まった数字を、生まれ月から引いて求めます。

具体的な引き算の数字は次の通りです。

本命星のグループ生まれ月から引く数字
一白水星・四緑木星・七赤金星19
二黒土星・五黄土星・八白土星13
三碧木星・六白金星・九紫火星16

計算の手順はこうです。

  1. 自分の本命星がどのグループかを確認する
  2. 「生まれ月-グループの数字」を計算する(マイナスになったら符号を外す)
  3. 2桁になったら、1桁になるまで各桁を足す
  4. 出てきた数字が月命星の番号(1月生まれは13として計算する)

例えば本命星が一白水星(一白・四緑・七赤グループ)で3月生まれの場合、3-19=-16。マイナスを外して16、桁を足して1+6=7。つまり月命星は七赤金星になります。

ここでも要注意なのが、月の区切りです。九星気学では月の切り替わりを1日ではなく「二十四節気の節入り(毎月4〜8日ごろ)」に置いています。節入りより前に生まれた人は、暦の上ではその月でも、気学上は前月扱いになるんです。特に月初め生まれの方は、正確な節入り日を万年暦や自動計算サイトで確認してから月命星を出すことをおすすめします。

【事例(フィクション)】

30代女性のBさんは、長く付き合っているパートナーと、ふとした場面で価値観がすれ違うことに悩んでいました。九星気学で自分と相手の本命星を調べてみたところ、性質がまったく違うタイプ同士だったそうです。Bさんは「性格が合わないのかも」と落ち込みかけましたが、違いを知ったことで、相手の言動を「自分と違う物差しで動いている人なんだ」と捉え直せるようになり、感情的にぶつかる前に一呼吸置けるようになったといいます。

※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。

早見表で結果が違うときと、本命星×月命星でわかること

早見表サイトごとに本命星・月命星の結果が微妙に違って見えるのは、立春や節入りの正確な日時の扱い方が、サイトによって簡略化されている場合があるからです。

特に生まれ日が立春や節入りの前後数日にあたる人は、サイトAでは当年の星、サイトBでは前年の星と表示される、ということが実際に起こり得ます。これは占い師によって鑑定結果が違って見えることがあるのと同じで、占い師によって鑑定結果が違うのはなぜ?の記事で触れたような「どちらが正解か」ではなく「暦の精度の違い」から来ていることが多いんです。境界の生まれ日の方は、複数のサイトで照合するか、生まれた時刻まで入力できる自動計算ツールを使うのが安心だと思います。

本命星と月命星、両方がわかると、性格を一面ではなく立体的に見られるようになります。本命星は対外的な顔、月命星は内面の気質。この2つの組み合わせを手がかりに相性や適職を読み解く発想は、四柱推命のような他の東洋占術とも通じるところがあります。四柱推命の通変星を自分で読むの記事でも、生まれた要素の組み合わせから性格の多面性を読み解く方法を紹介しているので、興味のある方はあわせて読んでみてください。自分で星を出す手順に慣れてきた方には、ルーン占いを自分で始めるの記事のような、他の「自分でできる占い」も相性がいいと思います。

よくある質問

Q:本命星と月命星、どちらの方が重要ですか? どちらが上ということはなく、見たい場面によって使い分けるものです。対外的な性格や社会運を見たいときは本命星、内面の気質や感情の傾向を見たいときは月命星を参照するとバランスよく捉えられます。

Q:立春の正確な時刻はどこで調べられますか? 国立天文台が毎年発表している暦要項や、万年暦を掲載している占い専門サイトの自動計算ツールで確認できます。2月3〜5日生まれの方は、年だけでなく日付・可能であれば時刻まで照合するのがおすすめです。

Q:本命星と月命星が同じ星になることはありますか? あります。生まれ月によっては本命星と月命星が一致するケースもあり、その場合は本命星の性質がより強く出やすいと説明されることが多いです。

Q:五黄土星は他の星と何か違うのですか? 五黄土星は9つの星の中央に位置する星として特別に扱われることが多く、影響力が強い星と説明されるのが一般的です。だからといって良い・悪いが決まるものではなく、あくまで気質の傾向のひとつとして捉えるのがおすすめです。

Q:計算した結果に自信が持てません。答え合わせはできますか? 複数の早見表サイトや自動計算ツールで同じ生年月日を入力し、結果を照合してみるのがおすすめです。特に立春・節入り前後の生まれの方は、1つのサイトだけで判断せず照合することをおすすめします。

まとめ

本命星は生まれ年、月命星は生まれ月からわかる、九星気学の性格診断の土台です。計算式自体はシンプルですが、立春や節入りという「暦の境目」をまたぐ生まれ日の方は、単純な西暦の年月だけでは正確に出せないことがあります。

特に1〜2月生まれ、各月の頭数日生まれの方は、今回紹介した計算式に加えて、複数の早見表や万年暦で照合してみてください。星が分かったからといって性格や運気が決めつけられるわけではなく、あくまで自分を知るための手がかりのひとつです。本命星と月命星、両方の顔を知ったうえで、そのときどきの自分の気持ちを整理する材料にしてもらえたらうれしいです。