この記事のポイント
- ルノルマンカードは36枚で構成され、逆位置を使わずカード同士の組み合わせで意味を読み解くカードです
- タロットが象徴的・抽象的なのに対し、ルノルマンカードは絵柄そのままの具体的な読み取りが特徴です
- 36枚それぞれの基本の意味と、意味を掴むための整理の仕方を紹介します
- 初心者がまず試しやすい「2枚引き」の具体的な手順とコツを解説します
- 読んでいて意味がつながらないときの考え方も先回りしてお伝えします
「タロットは持っているけど、ルノルマンカードって何が違うの?」「絵柄がシンプルだから始めやすそうだけど、逆位置とかスプレッドとか、覚えることが多そうで手が出せない」——そんなふうに感じたことはありませんか?
書店やネットショップで見かけるルノルマンカードは、タロットに比べて絵柄がぐっとシンプルです。だからこそ「初心者向けなのかな」と思う一方で、実際に手に取ると「これ、どう読めばいいの?」と戸惑う人も多いんですよね。
この記事では、ルノルマンカードの成り立ちとタロットとの違いを整理したうえで、36枚それぞれの基本の意味、そして初心者がいちばん取り組みやすい「2枚引き」の読み方を、具体的な手順つきで紹介していきます。読み終わるころには、今日から自分でカードを引いてみたくなっているはずです。

ルノルマンカードとは?誕生の歴史と特徴
歴史の霧の中から浮かび上がるカードたち
ルノルマンカードとは、フランス革命期に活躍した占い師マリー・アンヌ・ルノルマン(1772〜1843年)の名を冠した、36枚構成の占いカードのことです。
興味深いのは、ルノルマン自身がこのカードを考案したわけではないという点です。Wikipediaの解説によれば、彼女が実際に使っていたのは高価なタロットではなく「ピケ」という32枚の安価なトランプに近いカードで、現在のルノルマンカードは彼女の死後、その名声にあやかる形で出版社によって完成・体系化されたと言われています。
また、ルノルマンカードはフランスよりもドイツ・オランダ・オーストリアといった地域で先に広まったとも言われていて、フランス生まれの占い師の名前がついている割に、実はドイツ語圏の文化と結びつきが強いカードなんです。ちょっと意外ですよね。
カードには「騎士」「クローバー」「船」「家」といった、生活のなかでなじみのあるモチーフが1枚に1つずつ描かれています。タロットのような複雑な寓意画ではなく、絵そのものの意味を素直に受け取っていくのが、ルノルマンカードの基本姿勢です。
ルノルマンカードとタロットの違いは?
図1: タロットとルノルマンの読み方の違いを対比図解
ルノルマンカードとタロットの最大の違いは、カードの枚数と「読み方の考え方」にあります。タロットが78枚で象徴を抽象的に読み解くのに対し、ルノルマンカードは36枚で、絵柄の意味をそのまま・具体的に読み取ります。
もう少し詳しく比較してみましょう。
| 比較項目 | タロット | ルノルマンカード |
|---|---|---|
| 枚数構成 | 78枚(大アルカナ22・小アルカナ56) | 36枚(区別なし) |
| 逆位置 | 使うことが多い | 基本的に使わない(正位置のみ) |
| 読み方の性質 | 象徴的・抽象的な意味を汲み取る | 絵柄そのままの具体的な意味 |
| 1枚の情報量 | 多い(1枚で深い意味を持つ) | シンプル(組み合わせで意味が決まる) |
| 得意な質問 | 心理面・内面の深掘り | 状況・出来事の具体的な推移 |
タロットは1枚のカードだけでもかなり多くのことを語ってくれますが、ルノルマンカードは基本的に単体では判断しません。隣り合うカードとの組み合わせで、まるで単語をつなげて文章を作るように意味を紡いでいくんです。この「組み合わせで読む」という発想こそが、タロットとの一番の違いだと言えます。
だからこそ、「今の気持ちを深く見つめたい」ときはタロット、「これからどう動く?という具体的な流れを知りたい」ときはルノルマンカード、というふうに使い分けている人も多いようです。
【事例(フィクション)】
20代のBさんは、気になる人からの返信が来ない数日間、スマホを何度も確認しては落ち着かない気持ちになっていました。タロットで占ってみたこともありましたが、出てきたカードの意味を自分の状況にどう当てはめればいいのか分からず、余計にモヤモヤしてしまったそうです。そこで試しにルノルマンカードで「クローバー」と「鳥」の組み合わせが出たことをきっかけに、「小さなチャンスと、近いうちの連絡」という具体的なイメージが持てたことで、ひとまず返信を気長に待とうという気持ちの整理ができたといいます。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
36枚の意味一覧|数字とシンボルで見る基本
ルノルマンカードは1番「騎士」から36番「クロス」まで、それぞれに番号とシンボル、基本のキーワードが割り振られています。まずは全体を一覧で見てみましょう。
| No. | カード名 | 基本の意味 |
|---|---|---|
| 1 | 騎士 | ニュース・到来・行動 |
| 2 | クローバー | 幸運・小さなチャンス |
| 3 | 船 | 旅・移動・変化 |
| 4 | 家 | 家庭・安定・居場所 |
| 5 | 樹木 | 健康・成長・長期的な安定 |
| 6 | 雲 | 迷い・不安・曖昧さ |
| 7 | ヘビ | 誘惑・策略・複雑な関係 |
| 8 | 棺 | 終わり・区切り・再生 |
| 9 | 花束 | 感謝・喜び・調和 |
| 10 | 鎌 | 決断・急な変化 |
| 11 | 鞭 | 対立・繰り返し・葛藤 |
| 12 | 鳥 | 会話・情報・ニュース |
| 13 | キツネ | 駆け引き・隠れた意図 |
| 14 | 子供 | 新しい始まり・純粋さ |
| 15 | 熊 | 力強さ・保護・存在感 |
| 16 | 星 | 希望・目標・導き |
| 17 | コウノトリ | 変化・進展・移動 |
| 18 | 犬 | 友情・信頼・味方 |
| 19 | 塔 | 権威・組織・孤立 |
| 20 | 庭園 | 社交・人との縁 |
| 21 | 山 | 障害・停滞・距離 |
| 22 | 道 | 選択・分岐点 |
| 23 | ネズミ | 消耗・小さな不安 |
| 24 | ハート | 愛情・情熱 |
| 25 | 指輪 | 約束・契約・結婚 |
| 26 | 本 | 秘密・学び・情報 |
| 27 | 手紙 | 連絡・書面での知らせ |
| 28 | 紳士 | 男性・相談者自身(男性) |
| 29 | 淑女 | 女性・相談者自身(女性) |
| 30 | ユリ | 円熟・落ち着き・平和 |
| 31 | 太陽 | 成功・活力・自信 |
| 32 | 月 | 感情・直感・評価 |
| 33 | 鍵 | 解決・突破口 |
| 34 | 魚 | 豊かさ・お金の流れ |
| 35 | 錨 | 安定・確かな土台 |
| 36 | クロス | 試練・避けられない現実 |
全部覚えようとすると大変に感じるかもしれませんが、最初から丸暗記する必要はありません。「これは良い流れのカードかな、それとも立ち止まるカードかな」くらいの感覚を掴むだけでも、十分に読み進められます。
特に覚えておきたいのが28番「紳士」と29番「淑女」です。この2枚は相談者自身を表す特別なカードとして扱われることが多く、占う人が男性なら紳士、女性なら淑女を「自分の位置」として使います。人物カードは横向きに描かれていて、視線の先が未来、背中側が過去を示すと考える読み方もあります。この向きの感覚を知っておくと、後で紹介する2枚引きがぐっと分かりやすくなりますよ。
ルノルマンカードの始め方|初心者が知っておきたい準備
ルノルマンカードを始めるのに、特別な儀式や高価な道具は必要ありません。まずは1組のデッキと、静かに向き合える少しの時間があれば十分です。
タロットに慣れている人がつまずきやすいのが、「逆位置がない」という点です。ルノルマンカードは基本的に正位置のみで読み進めます。カードが上下逆に出ても意味を反転させず、そのままの意味として扱うのが一般的なルールです。その代わりに重視されるのが、カード同士の位置関係や並び順です。1枚だけを見て断定するのではなく、隣にどんなカードがあるかで印象が大きく変わってきます。
デッキ選びで迷ったら、まずは伝統的な36枚のシンボルがはっきり描かれた入門用のデッキを選ぶのがおすすめです。絵が抽象的すぎるデザインだと、初心者のうちは意味を掴みにくくなってしまいます。
浄化やカードとの付き合い方については、ペンデュラム占いを自分でやるの記事でも触れているように、道具を大切に扱う気持ちがあれば十分で、厳密な作法に縛られすぎる必要はありません。まずは触れてみること、引いてみることが何よりの練習になります。
2枚引きの読み方|組み合わせで意味をつなげるコツ
図2: 2枚のカードが意味をつなぐ読み方フロー図
2枚引きとは、1枚を「状況・原因」、もう1枚を「結果・方向性」として読み、2枚の意味を組み合わせて答えを導く、ルノルマンカードでもっとも取り組みやすい占い方です。
具体的な手順は次の通りです。
- 知りたいことを一文にして心の中で決める(例:「今週、あの人との関係はどう動く?」)
- デッキをよく混ぜて、直感で2枚を引く
- 左のカードを「今の状況・原因」、右のカードを「これからの流れ・結果」として並べる
- 2枚それぞれの基本の意味を思い出しながら、1つの短い文章につなげてみる
例えば「クローバー(幸運・小さなチャンス)」と「道(選択・分岐点)」が出たなら、「小さなチャンスをきっかけに、選択を迫られる場面がありそう」というふうに読めます。逆に「山(障害・停滞)」と「太陽(成功・自信)」なら、「一度立ち止まる時期を経て、最終的には前向きな結果に向かう」といったニュアンスになりますね。
大切なのは、2枚をバラバラに解釈するのではなく、間に「だから」「そして」といった接続詞を挟んで、ひとつながりの文章にしてみることです。この積み重ねが、のちに3枚引きや9枚のスプレッド、さらに36枚すべてを使う「グランタブロー」といった本格的な読み方にもつながっていきます。
2枚引きでうまく読めないときの考え方
迷いの雲がやわらぐ静かな内省の時間
意味がつながらない、しっくりこないと感じたときは、質問そのものが漠然としすぎている可能性を疑ってみましょう。ルノルマンカードは「どうなる?」のような曖昧な問いより、「今週、連絡は来る?」のように具体的な問いのほうが答えを受け取りやすいと言われています。
また、ネガティブに見えるカードが出ても、それ単体で「悪いことが起きる」と決めつけないことも大切です。例えば21番「山」は障害を示しますが、隣に31番「太陽」があれば「乗り越えた先に成功がある」という流れとして読めます。カードは単独ではなく、あくまで組み合わせのなかで意味を持つものだと考えてみてくださいね。
【事例(フィクション)】
30代会社員のCさんは、今の職場に残るべきか転職すべきか迷い、なかなか結論が出せずにいました。ルノルマンカードの2枚引きで「錨(安定)」と「星(希望・目標)」が出たとき、Cさんは「安定を手放さなくても、新しい目標を持つやり方があるかもしれない」と気づき、転職ではなく今の職場で新しい役割に挑戦してみる方向で考え始めたそうです。カードの答えをそのまま行動には移さず、自分の気持ちを整理する材料として受け止めたのが印象的でした。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
よくある質問
Q:ルノルマンカードは初心者でも扱えますか? はい、絵柄がシンプルなぶん、直感的に意味を掴みやすいカードです。まずは2枚引きから始めて、慣れてきたら枚数を増やしていくのがおすすめです。
Q:タロットとルノルマンカード、どちらを先に学ぶべきですか? 決まりはありません。内面や心理を深く見つめたいならタロット、具体的な状況の推移を知りたいならルノルマンカードが向いていると言われています。両方を並行して学び、質問に応じて使い分ける人も多いようです。
Q:ルノルマンカードにも逆位置の意味はありますか? 基本的には使いません。正位置のみで、カード同士の組み合わせや位置関係から意味を読み取っていくのが一般的なルールです。
Q:36枚をすべて覚えないと占えませんか? 最初から完璧に覚える必要はありません。まずは「良い流れか、立ち止まるカードか」くらいの大まかな印象を掴めれば、2枚引きは十分に楽しめます。使いながら少しずつ意味が体に馴染んでいきます。
Q:占いの結果が納得できないときはどうすればいいですか? ルノルマンカードに限らず、占いの結果は絶対的な答えではなく、自分の気持ちを整理するためのヒントのひとつです。結果に振り回されすぎず、最終的にどうしたいかは自分自身で決めていいんですよ。
まとめ
ルノルマンカードは、タロットに比べて絵柄がシンプルで、逆位置を使わず、組み合わせで具体的に意味を読み解いていくカードです。36枚の意味を一度に覚える必要はなく、まずは2枚引きで「原因」と「結果」をつなげる感覚を掴むところから始めてみてください。
うまく読めない日があってもいいんです。カードは答えを出してくれる魔法の道具ではなく、自分の気持ちを整理するための小さなきっかけにすぎません。今日、気になっていることを一つ思い浮かべて、2枚だけ引いてみる——それが、ルノルマンカードとの一番自然な始め方だと思います。
もし恋愛の悩みが深くて誰かに話を聞いてほしいと感じたときは、失恋のつらさを電話占いで相談するの記事も参考にしてみてくださいね。