この記事のポイント
- タロットで「彼の気持ち」を自分で占う基本の手順(1枚引き)を4ステップで解説
- 3枚引き(スリーカード)の配置を恋愛向けにアレンジする方法を紹介
- 恋愛リーディングで出やすい代表カードの「気持ちのサイン」を一覧で整理
- セルフリーディングで陥りやすい「引き直しループ」など落とし穴と対策を解説
- 占いは「答え」ではなく「今の自分の心を整理するヒント」として使うのが長続きするコツ
彼のことが気になって、でも直接聞くのは怖くて──そんな気持ちを抱えているとき、タロットカードをそっと引いてみたくなる人は少なくないと思います。
「自分で占えるものなの?」「何枚引けばいいの?」という疑問を抱えながら、始め方がわからずにいる方も多い印象です。この記事では、タロットで「彼の気持ち」を自分でリーディングする方法を、1枚引き(ワンオラクル)から3枚引き(スリーカードスプレッド)まで、手順を追って整理していきます。
占いの結果を「絶対の答え」として受け取るのではなく、今の自分の心を整理するためのヒントとして使う。そのくらいの距離感で向き合う方が、長く続けていくうえでバランスがいいとされています。

タロットで「彼の気持ち」は本当に読めるの?
まず、ここを正直に書いておきたいと思います。
タロットリーディングで相手の気持ちを占うことについては、占術の世界でも「できる」「やや慎重に」と意見が分かれます。占い師・研究者の間でも一般的に言われているのは、「タロットは質問者の潜在意識を引き出すツール」という見解です。相手の内心を直接スキャンするというより、占い手が今持っているイメージや直感がカードに反映されやすい、という考え方が主流です。
だから当然、外れることもある。
ただ、だからこそ使い方が大切です。「彼の気持ちが○○だとわかった!」という確定情報として受け取るより、「このカードが気になった。何かメッセージがあるかも」という読み方をする方が、占いを冷静に活かせます。
もうひとつ押さえておきたいのが、「他人は変えられない」という前提です。公開されているタロット解説書や占い師のコラムでも繰り返し語られていることですが、セルフリーディングで相手の気持ちを知った後に何をするか、自分の行動をどう変えるか——そこまで見据えて使うのが、このスプレッドの本来の姿です。
まず試したい「1枚引き(ワンオラクル)」のやり方
1枚引きは、1枚のカードで1つの問いに向き合うシンプルなスプレッドです。初心者にもっとも取り組みやすく、日常的にカードと親しむ入口として広く使われています。
準備:場と心を整える
場所と時間帯を整えることが、意外と大事です。夜の静かな時間帯に、スマホを伏せて数分だけカードに集中できる環境をつくると、リーディングの質が変わります。アロマや間接照明を使う人もいますが、必須ではありません。
タイミングについては、新月・満月を自分で活用する〜月相のサイクルで願いを叶えるルーティン〜で紹介しているように、月のリズムに合わせて問いかける内容を変えるのも、占いと生活を組み合わせる楽しみ方のひとつです。
手順:4ステップ
① 問いを決める
「彼の気持ちは?」だけだと漠然としすぎます。「今の彼が私との関係で感じていることは何ですか?」や「今週、彼に連絡するタイミングはある?」のように、状況や時期を絞ると読みやすくなります。
② シャッフルする
カードを手にとり、心の中で問いを思い浮かべながらよく混ぜます。シャッフルの仕方に決まりはなく、自分がしっくりくる方法でOKです。
③ カードを引く
シャッフルしたカードを一列に広げるか、扇形に広げて、「これだ」と感じた1枚を直感で選びます。山の一番上から引く方法でも構いません。
④ めくって読む
カードを表向きにします。まず正位置か逆位置かを確認し、次に絵柄・色合い・人物の表情など、目に留まる部分を観察してください。教科書的な意味を暗記していなくても、カードから受けた印象を言語化するところから始めるのが長続きするコツです。引いたカードと感じたことをひとことメモしておくと、後から見返したときに気づきが増えます。
大切な注意点:結果が気に入らなかったからといって、引き直すのは避けましょう。「同じ質問は1日1回まで」と決めておくのが、セルフリーディングを健全に続けるための基本ルールです。
【事例(フィクション)】
20代のAさんは、職場の先輩との関係に悩んでいました。好意を感じる瞬間もあれば、急に距離を置かれる日もあって、気持ちの読めない状況が続いていたといいます。ある夜ひとりで1枚引きを試み、「月(The Moon)」が出ました。曖昧・不確かな状態を象徴するカードです。「今は白黒つけない時期なのかもしれない」というメッセージとして受け取ったAさんは、焦って答えを求めようとしていた自分に気づき、少し肩の力が抜けたといいます。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
恋愛リーディングで出やすい代表カードと「気持ちのサイン」
恋愛の文脈でよく言及される大アルカナのカードを、「彼の気持ち」という視点で整理しました。一般的な解釈の例として参考にしてください。逆位置は、そのカードのエネルギーが内向きになっていたり、滞っていたりするニュアンスと理解されることが多いです。
| カード | 正位置のサイン | 逆位置の傾向 |
|---|---|---|
| 恋人(6番) | ときめき・情熱的な恋心 | 迷い・踏み込めない |
| 太陽(19番) | 「大好き」・公表したい気持ち | 喜びを表に出しづらい状態 |
| 世界(21番) | 深い安心感・強い好意 | 気持ちが完結できずにいる |
| 月(18番) | 自分の気持ちがはっきりしない | 混乱・関係の揺れ |
| 悪魔(15番) | 強い執着・離れられない引力 | 束縛への抵抗・関係の見直し |
| 力(8番) | 穏やかな愛情・包み込む優しさ | 感情を抑えている・我慢 |
「悪魔」は怖いイメージを持たれがちですが、相手があなたに強く惹かれているサインとして読まれることもあります。一方で、その関係が健全かどうかは別の問題。1枚の善悪だけで判断せず、全体の文脈で読む視点が大切です。
恋愛テーマで出やすいカードの読み方をもっと深く知りたい方は、復縁占いをタロットでするなら〜出やすいカードと正位置・逆位置の読み方〜も参考になります。
ステップアップ「3枚引き(スリーカード)」で彼の今を読む

1枚引きに慣れてきたら、3枚引き(スリーカードスプレッド)に挑戦してみましょう。1枚だと「今のひとことメッセージ」止まりですが、3枚あると流れが見えてきます。
基本の配置:過去・現在・未来
もっともオーソドックスな使い方は、左から「過去」「現在」「未来」と割り当てる時系列配置です。
- 左(過去):今の気持ちの背景・関係が育った経緯
- 中(現在):今この瞬間の状態・心理
- 右(未来):このまま進んだときの展開・アドバイス
公開されているタロット解説では、「過去に原因が隠されていることが多く、未来カードは現状継続時の傾向を示す」と説明されることが多いです。未来カードは「確定した予言」ではなく、「現状を続けたらどうなるか」のヒントとして読むのが適切です。
恋愛に向くアレンジ:彼の気持ち・関係・アドバイス
「彼の気持ちを知りたい」という場合に特に使いやすいのが、配置の意味をこうアレンジする方法です。
- 左:彼の今の気持ち(表面に出ている感情)
- 中:ふたりの関係の現状
- 右:あなたへのアドバイス
引き方は1枚引きと同じ。シャッフルして直感で3枚選び、左から順に並べてから1枚ずつめくっていきます。いきなり3枚全部を表にするより、1枚ずつじっくり向き合う方が、それぞれのメッセージを丁寧に受け取れます。
3枚を「物語」として読む
各カードの意味を個別に確認したあと、3枚全体のトーンや方向性を見てください。ポジティブなカードが多いのか、迷いを示すカードが続いているのか、アドバイスカードは前進を促しているのか立ち止まりを示しているのか——全体の物語を読む感覚です。
同じカードが繰り返し出るときの読み方については、タロットで同じカードが何度も出るのは偶然?〜連続して出るカードの意味と読み方〜が参考になります。
【事例(フィクション)】
30代のBさんは、付き合って1年の彼が最近素っ気なくなったと感じ、「彼の気持ち・関係の現状・アドバイス」の3枚引きを試みました。出たカードは「恋人(正位置)」「隠者(正位置)」「審判(正位置)」。「恋人」の強い結びつきから、「隠者」の内省的な時期を経て、「審判」で関係が新しい段階へ向かう流れとして読んだBさんは、彼に変化を求めるより自分から率直に向き合ってみようという気持ちになったといいます。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
セルフリーディングで気をつけたい3つの落とし穴

自分で自分の恋愛を占うのは手軽な反面、客観性を保つのが難しいという特性もあります。一般的に指摘されやすい3つの落とし穴を整理しておきます。
① 引き直しループ
「なんか違う気がする」「もう一回だけ」を繰り返すうちに、好きなカードが出るまで引き続けるパターン。これはもう占いではなく、「願望の確認作業」になってしまっています。「同じ質問は1日1回まで」と自分にルールを課しておくと、スパッと止まれます。
② 質問が漠然としすぎる
「彼の気持ちは?」だけでは広すぎて、カードの解釈も広がりすぎます。状況・時期・行動を絞るほど、読み方がはっきりしてきます。「今週末のデートで、彼はどんな気持ちでいるか」くらい具体的にすると、カードと向き合いやすくなります。
③ 1枚の善し悪しで結論を出す
「塔」や「死神」が出ると「終わりだ」と感じがちですが、「塔」は「突破」「死神」は「変容・手放し」のサインとして読まれることも多いです。逆に「恋人」が出ても逆位置ならためらいを示すことがあります。全体の流れや文脈で読む習慣をつけましょう。
よくある質問
Q:タロットは何枚組のデッキを使えばいい?
一般的には78枚のフルデッキ(大アルカナ22枚+小アルカナ56枚)が基本です。ただ、初心者には大アルカナ22枚だけで練習する方法も推奨されています。枚数が少ない分、カードごとの意味を覚えやすく、「まず触れてみる」段階には向いています。小アルカナまで使いこなすのは、慣れてきてからで十分です。
Q:逆位置が出たら必ず悪い意味なの?
必ずしも「悪い」ではありません。逆位置は、そのカードのエネルギーが「内向きになっている」「勢いが滞っている」「歪んで出ている」といったニュアンスを表すことが多いとされています。「太陽」逆位置なら「喜びを表に出しづらい状態」と読める場合もあります。絶対的なネガティブではなく、プラスのエネルギーが何らかの形で詰まっているサインと受け取るのが基本的な考え方です。
Q:初心者でも「相手の気持ち」を占っていい?
もちろん試せます。ただ、相手の気持ちを占うリーディングは感情が入りやすく、解釈がぶれやすいとも言われています。最初は「自分の今の状態」「何を大切にすべきか」という自分自身への問いかけで練習すると、読み方の感覚がつかみやすくなります。自分に慣れてきたら、少しずつ相手への問いに広げていく流れが自然です。
Q:占いが当たらなかったら?
タロットの結果は「今の状態が続いた場合の傾向」を示すものと理解されているため、行動が変われば結果も変わると考えられています。「外れた」ではなく「状況が変化した」と見ることができると、占いとの付き合い方が少し楽になります。
Q:毎日引いても大丈夫?
毎日1枚引く「デイリーリーディング」は、カードに慣れる練習として広く行われています。ただし、同じ悩みについて毎日問いかけるのは引き直しと同じ効果になりやすいため、悩みへの問いかけは週に1〜2回程度にとどめ、日常の気づきを得る目的にデイリーリーディングを使うのがバランスのいい使い方です。
まとめ──占いは「答え」より「問い」のツール
タロットで「彼の気持ち」を自分で読もうとするとき、一番大切なのは「占いに答えを求めすぎない」という姿勢かもしれません。
1枚引きはシンプルな問いに向く入口です。3枚引きは過去・現在・未来の流れや「気持ち・関係・アドバイス」という視点で、もう一歩深く向き合える形式です。どちらも難しい技術は必要なく、カードとの対話を重ねるなかで少しずつ読み方が育っていきます。
カードが示すのは、今の状態の一側面です。それを受け取って「自分はどうしたいか」を考える材料にする——そのくらいの距離感で使うのが、長く占いを楽しむコツだと思います。
もし自分での解釈に限界を感じたら、電話占いやオンライン鑑定を使って専門家の目を借りてみるのも一つの選択肢です。ひとりで抱えていた気持ちを言葉にして聞いてもらうだけで、カードの読み方と自分の本音が同時に整理されることもあります。