この記事のポイント
- ボイドタイムとは、月が他の惑星と意味のある角度(アスペクト)を作らないまま次の星座に移るまでの「空白の時間」のこと
- 1か月に十数回ほど訪れ、長さは数分〜1日以上とかなりバラつく
- 契約・大きな買い物・告白などの「決断ごと」は避けたほうがいいと言われている
- スマホアプリやカレンダーサイトを使えば、今日のボイドタイムを誰でも簡単に調べられる
- 「今日はダメな日」ではなく「守りに入る日」と捉えると、気にしすぎずに付き合える
「今日、告白しようと思ってたのに、なぜか話がかみ合わない」「軽い気持ちで契約したら、後で条件を見落としてた」——そんな日、ありませんか?
占いに詳しい人に話すと、「それ、ボイドタイムだったんじゃない?」なんて言われることがあります。西洋占星術の世界でたびたび登場するこの言葉、聞いたことはあっても「結局なんなのか」「今日は該当してるのか」まで説明できる人は意外と少ないんですよね。
この記事では、ボイドタイムの意味と仕組みから、自分で調べる方法、契約・告白・買い物にどう影響すると言われているか、そして気にしすぎずに付き合うコツまで、順番に整理していきます。読み終わるころには、「ボイドタイムだから今日はやめておこう」ではなく、「ボイドタイムだからこそ、こう過ごそう」という視点が持てるようになるはずです。

ボイドタイムとは?月が「空白」になる時間のこと
図1: 最後のアスペクトから次の星座までの流れ図
ボイドタイムとは、月が最後に他の惑星と意味のある角度(アスペクト)を作ってから、次の星座に移動するまでの空白の時間帯のことです。英語では「Void of Course Moon(ボイド・オブ・コース・ムーン)」と呼ばれ、直訳すると「進路のない月」というニュアンスになります。
西洋占星術では、月が牡羊座・牡牛座・双子座……と約2.5日ごとに星座を移動していきます。移動している間、月は他の惑星と0度・60度・90度・120度・180度といった角度(アスペクト)を結びながらエネルギーをやり取りしているとされます。ところが、ある星座の中でその「最後のアスペクト」を結び終えると、次の星座に入るまでの間、月はどの惑星とも角度を作らない状態になります。この「誰とも関わりを持たない空白の時間」がボイドタイムです。
日本でこの概念が広まったのは、占星術研究家・石川源晃氏の著作の影響が大きいと言われています。厳密には惑星それぞれにボイドの状態が起こり得るのですが、月の動きがもっとも人の感覚に影響しやすいとされるため、単に「ボイドタイム」と言うと、月のボイドタイムを指すのが一般的です。この間は月の働きが弱まり、普段は理性で抑えている感情や直感がふわっと表に出やすくなる——というのが、占星術の考え方です。
ボイドタイムの調べ方〜自分でチェックする3つの方法
今日がボイドタイムに当たっているかどうかは、専門の占星術ソフトやカレンダーサイトを使えば誰でも確認できます。自分でホロスコープを計算する必要はありません。
代表的な調べ方は次の3つです。
- ボイドタイム専用のカレンダーサイトを見る:年間・月間のボイドタイム表を公開しているサイトがいくつもあり、日時と星座の移動先まで確認できます
- 占星術アプリを使う:スマホやパソコン向けに、その日のボイドタイムを自動表示してくれるアプリがあります。予定を入れる前にサッと確認するならこれが一番手軽です
- 占星術ソフトでホロスコープを自作する:月の位置とアスペクトを自分で計算できるソフトを使えば、数分単位まで正確なボイドタイムの開始・終了時刻がわかります
ここで知っておきたいのが、ボイドタイムは毎日決まった時間に来るわけではないということ。月はおよそ2〜3日おきに星座を移動するので、その移動の直前に必ずボイドタイムが発生します。1か月でいうと十数回。長さも数分で終わることもあれば、丸1日以上続くこともあり、かなり幅があります。「今日は一日中ボイドタイム」という日もあれば、「深夜のほんの数分だけ」という日もあるわけです。だからこそ、感覚だけで判断せず、カレンダーやアプリで具体的な時刻を確認する習慣をつけておくと安心です。
今日の星座占いがサイトごとに結果が違う理由でも触れているとおり、月は星座占いの結果にも大きく関わっている天体です。ボイドタイムの有無まで加味して運勢を書いている占い師もいるので、同じ月星座でも記事によって書かれ方が違って見えることがあります。
【事例(フィクション)】
30代のCさんは、引っ越し先の賃貸契約を決める日、たまたまボイドタイムの時間帯に不動産会社を訪れました。担当者の説明を聞いているときはすんなり納得できたのに、帰宅してから契約書を読み返すと「あれ、この特約、聞いてなかったかも」と細部の確認漏れに気づいたそうです。結局、翌日改めて担当者に電話して疑問点をひとつずつ解消してから契約したところ、気持ちよく新生活をスタートできたといいます。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
ボイドタイムにやってはいけないこと〜契約・大きな決断は要注意
ボイドタイムにやってはいけないと言われているのは、主に「契約」「大きな買い物」「重要な決断」「新しいことのスタート」の4つです。いずれも、後になって「話が違った」「思っていたのと違う」となりやすいとされているためです。
具体的には次のような行動が挙げられます。
| 避けたほうがいいと言われる行動 | 理由とされていること |
|---|---|
| 賃貸・保険などの契約サイン | 条件の見落としやすれ違いが起きやすいとされる |
| 車・家・株など大きな金額の買い物 | 後から「こんなはずでは」と感じやすいとされる |
| 転職・独立などの重要な決断 | 判断がぶれやすく、後で迷いが出やすいとされる |
| 新しい習い事・仕事のスタート | 出だしでつまずきやすいとされる |
一方で、日用品や食料品の買い物、いつもの仕事の作業といった「すでに動いているルーティン」は問題ないとされています。避けたほうがいいのは、あくまで「新しく何かを始める」「大きく動かす」タイプの行動です。
ここで大事なのは、ボイドタイム中に決めたことがすべて失敗するわけではないという点です。占星術はあくまで「傾向」を示すものであって、確定した未来を告げるものではありません。もし大事な契約日がどうしてもボイドタイムと重なってしまったら、「サインする前に一晩置いて読み返す」「担当者にわからない点をその場で聞き切る」など、いつもより一歩ていねいに確認するくらいの心構えで臨めば十分だと思います。
恋愛への影響〜告白やLINEの返信はどうする?
言葉が揺れる夜、送信ボタンの前で
恋愛面では、告白や初デートの誘いはボイドタイムを避けたほうがいいと言われています。感情が普段よりも不安定になりやすく、伝えたいことがうまく言葉にならなかったり、ちょっとした言い方のズレが誤解を生んだりしやすいとされているためです。
とはいえ、「ボイドタイムだから絶対にダメ」というわけでもありません。気持ちを伝えること自体を我慢する必要はなく、タイミングを選べるならボイドタイム明けにずらす、くらいの感覚で十分です。急に予定が動いて「今しかない」というタイミングでボイドタイムに当たってしまったときは、いつも以上に言葉を選んで話す、LINEなら送信前にもう一度読み返す、といった一手間を挟むと安心です。
逆に、すでに付き合っている相手とのやり取りでは、ボイドタイム中はケンカや行き違いが起きやすい時間帯として少し意識しておくといいかもしれません。返信が思ったようなトーンで返ってこなくても、「今はそういう時間帯だから」と一呼吸置いて受け止めると、余計なすれ違いを防ぎやすくなります。夢の中で好きな人に告白される、といった恋愛にまつわる出来事が気になったときは、告白される夢占いの意味のように別の角度から気持ちを整理してみるのもひとつの方法です。
【事例(フィクション)】
20代のDさんは、気になる相手にLINEで気持ちを伝えようとメッセージを打っていました。送信ボタンを押す直前、ふと「今日、ボイドタイムじゃなかったかな」と思い出し、念のため翌朝まで待つことに。翌日、落ち着いた頭で読み返すと、勢いで書いた文面が少し重たく感じられ、言葉を選び直してから送ったそうです。結果的に、返信も自然な流れで返ってきて、気持ちよくやり取りを続けられたといいます。
※この事例はフィクションであり、実在の人物や出来事とは関係ありません。
ボイドタイム中にやってもいいこと・おすすめの過ごし方
内側に光を灯す、静かな時間
ボイドタイムは「何もしてはいけない時間」ではなく、むしろ内側に意識を向けるのに向いた時間だと言われています。新しく外に向けて動くことより、すでにあるものを整える方向の行動が合っているとされているためです。
おすすめされることが多いのは、次のような過ごし方です。
- 掃除・片づけ・断捨離:物理的な空間を整えると気持ちも落ち着きやすいとされる
- 瞑想や深呼吸、アロマタイム:心拍を落ち着けることで、感情の波に振り回されにくくなるとされる
- 日記や内観ノート:感情が揺れやすい時間帯だからこそ、自分の気持ちを言葉にして整理しやすいとされる
- 読書や映画鑑賞などのインプット:新しい行動を起こすより、情報や感覚を取り込む時間として向いているとされる
つまり、ボイドタイムは「アウトプットよりインプット」「決断より整理」に向いている時間帯、とざっくり覚えておくと使いやすいと思います。何か新しいことを始めたくなったら、ボイドタイムが明けるのを待ってから動き出す。逆に、今日はどうしても外せない予定がボイドタイムに重なってしまったなら、「今日は特に丁寧に、慎重に」と意識を切り替えるだけでも違います。
気にしすぎないための考え方〜ボイドタイムとの付き合い方
ボイドタイムを気にしすぎる必要はありません。占星術における「傾向」のひとつであって、その時間に起きたことすべての原因をボイドタイムに求めてしまうと、かえって行動が窮屈になってしまいます。
そもそも、1か月に十数回、しかも数分から1日以上と長さもバラバラに訪れるボイドタイムを完全に避けて生活するのは、現実的に難しいですよね。予定はボイドタイムだけを見て組むものではありませんし、そこまでこだわると身動きが取れなくなってしまいます。大切なのは「絶対に避ける」ではなく、「知っておいて、ここぞという場面だけ少し意識する」くらいの距離感だと思います。
たとえば、契約や告白のように、ほかにも都合をつけやすい予定なら、ボイドタイムを避けて動くのもいいでしょう。一方で、仕事の締め切りや家族の予定など動かせないものまで無理にずらす必要はありません。ボイドタイムを「絶対に避けるべき呪いの時間」ではなく、「いつもよりワンテンポ落ち着いて動く合図」くらいに捉え直すと、ぐっと付き合いやすくなります。
もし恋愛のタイミングや相手の気持ちなど、ボイドタイムだけでは判断しきれない具体的な悩みがあるなら、電話占いの霊感・霊視鑑定のように、個別の状況に寄り添ってくれる鑑定を頼ってみるのも一つの選択肢です。ボイドタイムはあくまで「傾向」を知るための道具であって、最終的にどう動くかを決めるのは、いつだって自分自身なんですよね。
よくある質問
Q:ボイドタイムは毎日あるものですか? 毎日ではありません。月はおよそ2〜3日おきに星座を移動するため、その移動の直前に発生するボイドタイムも、同じくらいのペースで訪れます。1か月でいうと十数回ほどです。
Q:ボイドタイムの長さはどれくらいですか? 数分程度で終わることもあれば、数時間、長いときは丸1日以上続くこともあり、そのときどきでかなり幅があります。専用のカレンダーやアプリで、開始・終了の時刻を確認するのが確実です。
Q:ボイドタイム中に始めたことは全部うまくいかないのですか? そうとは限りません。占星術はあくまで傾向を示すものであり、確定した結果を告げるものではないとされています。ボイドタイム中に始めたことでも、後からいつもより丁寧に見直せば十分カバーできる範囲だと考えられます。
Q:ボイドタイムと満月・新月は関係がありますか? ボイドタイムは月が星座を移動する直前に訪れる現象で、満月・新月とは別の仕組みです。ただしどちらも「月の動き」に関わる占星術の概念なので、両方をあわせて意識している占い師も少なくありません。
Q:ボイドタイム初心者でも自分で調べられますか? はい、専門知識がなくても大丈夫です。ボイドタイムのカレンダーサイトやスマホアプリを使えば、今日の日時がボイドタイムに当たっているかどうかをすぐに確認できます。
まとめ
ボイドタイムとは、月が最後のアスペクトを結んでから次の星座に移るまでの空白の時間のこと。この間は契約・大きな買い物・告白といった「新しく動かす」行動は避けたほうがいいと言われる一方、掃除や内省など「整える」行動には向いているとされています。
1か月に十数回、長さも数分から1日以上とまちまちなボイドタイムを完璧に避けて生活するのは、正直なところ現実的ではありません。だからこそ、「絶対にダメな時間」ではなく「いつもより一歩ていねいに動く時間」として知っておくくらいがちょうどいいバランスだと思います。次に大事な予定を入れるときは、ちょっとカレンダーで確認してみる——それくらいの気軽さで、ボイドタイムと付き合ってみてくださいね。