この記事のポイント
- 霜降(そうこう)とは、二十四節気の第18番目で、秋が極まり霜が降り始める頃を指す節目です。2026年は10月23日(金)です。
- 期間は10月23日から11月6日までで、11月7日の立冬から暦の上では冬になります。
- 日本の七十二候では「霜始降」「霎時施」「楓蔦黄」の3つに分かれ、秋の景色が冬へ向かう流れを表します。
- 2026年は同じ10月23日が十三夜とも重なります。暦の節目と月の行事をあわせて味わえる年です。
- 占いの文脈では「終わりと準備の時期」と捉え、手放すものと整えるものを書き出す小さな習慣が向いています。
朝、窓を開けたら空気がきりっとしていて、思わず上着に手が伸びた。そんな日が増えていませんか?
「そろそろ秋も終わりなのかな」と感じる頃に、暦のほうでもちょうど節目がやってきます。それが霜降です。この記事では、2026年の霜降がいつなのか、名前の由来や七十二候の意味、そして秋から冬へ気持ちを切り替えるための過ごし方を、暦と占いの両面から整理します。
寒露で「露が冷たい」と感じ始めた秋は、霜降でいよいよ深まりきります。この流れを知っておくと、季節の移ろいが少しだけ味わい深くなるはずです。

霜降とは?2026年はいつ?
霜降とは、二十四節気の第18番目にあたる節気で、露が冷気によって霜に変わり始める頃を指す言葉です。2026年は10月23日(金)で、次の節気である立冬の前日(11月6日)までが霜降の期間になります。
二十四節気は、太陽が通る道(黄道)を24等分して季節を区切った暦です。霜降は太陽黄経が210度に達する日にあたり、毎年10月23日頃に巡ってきます。「日付」というより「期間」を指す言葉でもあるので、10月23日から11月6日までの約2週間全体を霜降と呼ぶ場合もあります。
| 節気 | 2026年の日付 | 目安 |
|---|---|---|
| 寒露(かんろ) | 10月8日 | 露が冷たく感じ始める頃 |
| 霜降(そうこう) | 10月23日 | 霜が降り始める頃 |
| 立冬(りっとう) | 11月7日 | 暦の上で冬が始まる日 |
ここで少し誤解を訂正しておきます。「霜降の日に必ず霜が降りる」わけではありません。名前は中国の黄河流域の気候をもとにした暦に由来するとされ、日本の多くの地域では、実際に霜を見るのは11月以降という場所も少なくありません。北海道や山間部では早く、都市部では遅めです。暦の言葉は「季節の気配のサイン」と思うくらいがちょうどいいかなと思います。
霜降の七十二候は?「霜始降」「霎時施」「楓蔦黄」の意味
日本の暦(略本暦)では、霜降の約15日間を3つの候に分けています。七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつに細かく分け、自然の変化を短い言葉で表した暦のことです。
- 初候「霜始降(しもはじめてふる)」 10月23日頃〜:霜が初めて降りる頃
- 次候「霎時施(こさめときどきふる)」 10月28日頃〜:小雨がしとしとと降る頃
- 末候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」 11月2日頃〜:紅葉や蔦が黄色く色づく頃
なお、中国の古い文献に基づく七十二候では、霜降は「豺乃祭獣」「草木黄落」「蟄虫咸俯」(獣が獲物を並べる、草木が黄ばんで落ちる、虫が穴にこもる)と書かれています。日本版は日本の気候に合わせて作り直されたもので、同じ節気でも言葉が違うのは、このためです。
次候の「霎時施」は、ちょっと耳なじみがないですよね。「霎」は小雨や霧雨を表す字で、通り雨のような細かな雨を指します。秋の長雨とは違う、短くてひんやりした雨の気配。暦がこうした細やかな雨にまで名前をつけていたんだなと思うと、少し愛おしくなります。
霜降の頃の「秋の終わり」を、占い好きはどう過ごす?
霜降は、陰陽五行の考え方では「金」の気が深まる秋の終盤にあたり、一般に「実りを収め、余分なものを手放す時期」と解説されることが多いです。五行では秋は金に配され、収穫・整理・区切りと結びつけて語られます。
これはあくまで暦占い的な読み方であり、科学的な根拠があるわけではありません。ただ、思考のツールとしてはとても使いやすい枠組みです。「今年もあと2か月ちょっと。何を持ち越して、何を置いていこう?」と考える入口になるからです。
手を動かせる小さな整理法を3つ挙げます。
- 「今年やりきったこと」を3つ書く:大きなことでなくて大丈夫です。
- 「来年に持ち越さないもの」を3つ書く:気まずいままの連絡、溜まった通知、使っていないサブスクなど。
- 「冬のあいだに育てたいこと」を1つ決める:読書でも、睡眠でも、占いの勉強でも。
書き出すだけで気持ちがふっと軽くなる、という声は心理学の世界でもよく語られます(いわゆる筆記による感情の整理)。占いを開く前の下準備としても、おすすめです。
2026年の霜降は十三夜と同じ日。月と節気が重なる意味
十三夜の月と霜降の夜
2026年の十三夜は、霜降と同じ10月23日です。十三夜とは、旧暦9月13日の夜に月を愛でる日本独自の風習で、中秋の名月(十五夜)の次の月として「後の月」とも呼ばれます。
十五夜だけ見て十三夜を見ないのは「片月見」といって縁起が良くないとされてきた、という話は、よく紹介される俗説です。真偽はさておき、「ひとつの節目で終わらせず、もう一度立ち止まる」という文化的な知恵として読むと素敵だなと感じます。
節気は太陽の動き、十三夜は月の満ち欠け。二つの異なるリズムが同じ夜に重なる年は、ちょっと得した気分になりませんか? 霜降の澄んだ空気の中で、欠けた月を眺める。そんな時間を一晩だけ確保してみるのも良さそうです。
直前の10月10日には天秤座の新月を迎えています。新月で書いた願い事を、霜降の頃にもう一度読み返して調整する、という使い方もできます。
霜降から立冬へ。秋の終わりに整えたい暮らしのこと
霜降から立冬までの約2週間は、暦の上では「冬の入口までの助走期間」です。気温の変化が大きくなりやすい頃なので、まず体を冷やさないことを優先したいところです。
暦にちなんだ、無理のない季節の楽しみ方をいくつか挙げます。
- 温かい飲み物を一杯増やす:ほうじ茶、生姜湯、白湯など。
- 衣替えの前に「着ていない服」を確認する:手放す判断がしやすい時期です。
- 紅葉を見に出かける:末候の「楓蔦黄」にあたる11月初旬は、地域によって見頃を迎えます。
- 夜は早めに照明を落とす:日が短くなる頃は、気持ちも内向きになりがちです。
そしてもうひとつ。10月31日には、ケルトの新年前夜とされるサウィンが控えています。日本の霜降〜立冬と、ケルトの「冬の始まり」。文化は違っても、「秋が終わり、闇の季節が始まる」という感覚が世界のあちこちで節目として祝われてきたのは、興味深いところです。
よくある質問
Q:霜降は毎年10月23日ですか?
毎年10月23日頃で、年によって前後することがあります。二十四節気は太陽の位置で決まるため、2026年は10月23日(金)です。
Q:霜降には何を食べるといいですか?
決まった行事食はありません。旬の食べ物として、栗・さつまいも・きのこ・秋鮭・柿などがよく挙げられます。季節のものを少量でも取り入れて、秋の終わりを味わう、くらいの感覚で十分です。
Q:霜降と立冬は何が違いますか?
霜降は秋の最後の節気で、立冬は冬の最初の節気です。2026年は霜降が10月23日、立冬が11月7日で、霜降の期間は立冬の前日の11月6日まで続きます。
Q:霜降の時期に占いでやってはいけないことはありますか?
特にありません。暦の上で禁忌とされる日は別にあり、霜降そのものに「やってはいけないこと」はありません。「整理する」「区切りをつける」ことに向く時期、とされる程度に受け止めておけば十分です。
まとめ
2026年の霜降は10月23日(金)です。「霜が降りる頃」という名前の通り、秋が極まって冬へ向かう、静かな折り返し点にあたります。
押さえておきたいのは、次の3点です。
- 霜降は10月23日から11月6日までで、11月7日の立冬から冬になる
- 七十二候は「霜始降」「霎時施」「楓蔦黄」で、少しずつ冬へ移っていく
- 2026年は十三夜と同じ日。月と節気の両方を味わえる
占いは、答えを出すものというより、気持ちを整理するためのひとつの道具として親しまれています。霜降の日は、手帳を開いて「今年、手放したいことは何だろう」と一行だけ書いてみてください。それだけで、冬の入口に立つ足取りが少し軽くなるかもしれません。
霜、小雨、色づく楓と蔦
図1: 寒露・霜降・立冬の流れ